WARPAINT

NUMAG Exclusive Interview at Hostess Club Weekender Tokyo

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*最新のアルバム名をセルフタイトルにした理由は?


Theresa (以下 T)長いツアーを終えた後、私たちだけのリズムにみたいなものが出来上がったと確信したの。2年もの間毎晩のように一緒にプレイしていれば自分たちの音は進化もするし、アイデンティティなものも見つけられたように感じたの。もちろんこの先もまだまだ発見していくことはあるけど。そういう点で最強バージョンのWarpaintを確率できたかなって。そしてそれは記念すべき新しい始まりみたいな感覚があったから、アルバムタイトルをWarpaintにしたわ。曲も今回のアルバムに向けて時間をかけて全ての曲を書き下ろしたの。そういう意味でもセルフタイトルにしたのはふさわしいと思う。


*アルバムのアートワークは何をイメージしてる?


Tクリス・カニンガム(*イギリスの映像作家 MadonnaやBjorkなど数多くのミュージックビデオも手がける)が私たちをイメージして作った作品なんだけど、私たちはみんなで一緒に作成していて、それぞれの持っている見方を融合したものが私たちの音楽なので、そういう意味でも、メンバー全員の顔をオーバーラップしてひとつの画となったアートワークは私たちにピッタリじゃないかしら。それはまさに私たちが音楽でやってることをイメージできるの。


*レコーディングはどこで?

Stella (以下 S)曲づくりはJoshua Tree(*アメリカの国立公園)で、レコーディングを編集の1部をLAで、そして仕上げをロンドンで行なったわ

*なぜジョシュアツリーを選んだの?

TLAから近いのだけど、別世界に来たみたいに感じる場所なの。避暑地でもあるから貸別荘やホテル、スパもあるから滞在先を見つけるのは容易いし、個々の家が離れて建ってるから私たちが大きな音を出しても近所迷惑にならないのよ。でも1度だけ近所の人に警察に電話されちゃったことがあるわ。「あなたたちの音のおかげで具合が悪くなった!」ってね。笑 その時に演奏してたのが "Disco//Very"よ! この曲が出来て大興奮してノリノリで30分くらい演奏してたの。そしてふっと気がついたら窓の外に警察がいたわ!笑Queens of the Stone Ageもそこにスタジオを持ってたの。ジョシュアツリーはとてもインスパイアされる場所よね。違う惑星に来たみたいな奇妙な場所でもあるし、大きな岩がゴロゴロ転がってて、ジョシュアツリーの木々も幻想的だし。

*1度だけ夜に行った事があるけど、キレイだけど静かすぎて少し怖い気もしたわ。コヨーテが出て来そうで。笑
*前作と比べて成長し、官能的な面もあると感じたのだけど

T成長というものを音楽面でも個人的にもつねに目指しているわ。女性にとって官能的な一面はある意味とても重要だと思う。音楽というのはセクシュアルな面を伝えるのにすごく良い手段のひとつだと言えるわね。私たちが惹かれる感情を音楽に表したの。音楽はたくさんの人達とそういった感情を分かち合えることが出来るわ。

*さきほど話しにも出てた新曲Disco//Veryはとても新鮮に感じたのだけど

Tジェニーとエミリーがリズムを先に作り出したのよ。エミリーがベースで奏でて、ディスコっぽいtype B調のリズムね。それに私がギターを弾いて

Sそのとき唄ったフリースタイルの歌詞がそのまま使われたわ。

*Stellaがバンドに加入したきっかけは?

S元々メンバーとはLAに住んでたこともあって以前から顔見知りだったの。

Shannyn(旧ドラマー)が辞めたあと、ドラマーがいない時期が少しあって、その間4~5人のドラマーが入れ替わってたらしいんだけど、彼女達が新しいレコードを制作する段階で、2009年の9月に急にジェニーから連絡が来たの。それまで知り合いではあったけど一緒にプレイした事が今までなかったからジェニーからの連絡はとても驚いたわ。それまで私は色々なバンドでプレイしていたの。

Tステラが加入したときのこと今でもとても覚えてるわ。私たちにとってすばらしいモーメントよ。

*プレッシャーはなかった?

S緊張するよりもエキサイトした気持ちの方が大きかったわ。誰かと一緒に何かをやってみるっていうのは、パズルみたいで、自分がぴったりハマるかどうかっていう楽しみがあるの。

*愛について

T長くツアーに出ていると大切な人と会えない時間がとても辛いことがある。私は今まで3年以上誰かと続いた事がないの。だから今の彼とは2年半一緒にいるからこのまま続けばいいなって。ソウルメートを見つけるのは容易い事じゃないわ。一生を共に築けるような人と結ばれたいと思ってる。それくらい一致しているというか。

S私の彼はつき合ってまだそんなに長くないけど、お互いミュージシャンで移動ばっかりだから、なかなか会えない。。。難しいのよね、ありがちな危機というか。気がつけばコンピューター越しの恋愛ってやつになっちゃう。

T恋愛はゆっくり育っ ていく感じがよくない? 愛って急いで築くものじゃないし、それにがんばって恋愛関係にしようって決めて私たちつき合ってますみたいなのじゃなくて、気づけばいつの間にか実は始まっていたっていうのが、それが本当よ。

Sわたし達の場合も「じゃあ、今から彼氏と彼女ね」なんてあらためて話した事なくて、なんとなくそうなってた。他人から「あ、そういえばこの夜あなたの彼と会ったわよ」みたいに言われるようになって。そう自然に。まだ始まったばかりだけど。

*離れていて辛いときはどうするの?

T離れているのはとても辛いわ。それでもお互いどうしても一緒に居られない。しょうがない。でもSkypeで顔を見て話すことができる。スカイプには本当に助けられてる。笑 ぬくもりが感じられないけど。それでも別の土地にいても一緒に眠りに落ちる事はできるわ。

Sスカイプを通して歌を唄ってあげたりね。

Tそれでいいのよ。変なはなし、スカイプがなかったらあり得ない関係が成り立っているケースがあるかもしれないでしょ。現代のテクノロジーのおかげで。ちょっと釈然としない気もするけど。。。時々会えない事がつらくて頭来る事があるわ。

*キャリアを成功させているWarpaintをリスペクトしてる女の子も多いと思うけど、相変わらず男性中心なところがある社会で活動していく中で、男性との差異や困難を感じる事はあったりする?

Tとりあえずは無いわ、と言いたい所だけどあるわ。と思うのは性別というよりむしろ年齢的なものかもしれない。

Sそれは私も思う。

T世間、というかラジオ局なんかは間違いなく今一番あたらしい、一番若いアーティストじゃないと曲をかけてくれない。。。というかそういうのって筋が通ってないと私は思うけどね。だって、若い人達が思いきった音楽を作れるのは結果を何にも考えてないから、という場合も少なくはないでしょ。若くて、まだすれてないから。でも歳を重ねて人生経験を積んだ人、そんなに歳ではないけどRadioheadなんかはすばらしいアルバムを何枚も作ったし、いまもなお作り続けているでしょ。しかも成熟してどんどん進化して良くなっている・・・彼らは好例よ。バンドというものはその過程のすべてを長きに渡って受け入れられ続けてしかるべきだ、と思う。場合によってラジオ局なんかは、彼らがもう若くも新しくもないからといって曲をかけなくなったりするけど、私はそれってすごくヘンだと思う。もちろん全部がそうとは言わないけど、そういう事実もあるから。Stellaはどう思う?

S女性であるということは両刃の剣なんじゃないかな。有利に働くこともあるし。数年前は女ばかりのバンドってまだめずらしかったから、それだkで私たちが話題になるっていうのはあったし。でも突き詰めれば女とか男とかどうでもいいことよ。要は音楽がどれだけ優れているか、問われるのはそれしかないもの。性別や育った環境や衣装だとか、何であれギミックを頼って演じてる人も多いと思うし、人によっては功を奏することもあるんでしょうけど、それを意識せずにただ純粋に音楽を作れたら、それが究極の成功だと私は思ってる。またそれが業界のくだらないアレコレを突き抜けて光を放つことだってあるよね。

*インディペンドであること メインストリームであることの違いに対する考え方をおしえて。またグラミー賞を巡る競争など

Tまずグラミーはほんとめちゃくちゃよ。あれはほんと・・・グラミーはセールスをふまえてるでしょ。あと業界の誰に力があるかとか・・・。

S選考する人のメンツによるのよ。

Tそう。人脈次第。大きなレーベルにいて人脈があれば選考してもらえる。必ずしもその価値が無い人でも。しかも実際のノミネーションの段階ではお金を払わなければならない。グラミーは腐敗だらけよ。ただ同時にああいうたぐいの醜さには、どこか心惹かれるものもある。。。わかるかな?そういうくだらないものは何の意味も無いって分かっているけど、自分がノミネートされたら絶対に嬉しいだろうなっていう。分かる?何なんだろう、私って昔からケーキは見るだけじゃダメ、たべちゃいたいっていう人だから・・・。インディペンデントではいたいけど、一方で好きなのよね、あのレベルでの・・・。

*露出?

Tうん。成功とか露出とか。そういった面でグラミーはやっぱり凄いものがあると思う

*Warpaintをゴーストポップと呼ぶ、と・・・。

Tゴーストポップ、気に入ったわ。それいいじゃない。

*今日において、インディーズの音楽をメジャーなポップスター(ビヨンセやリアーナなど)が取入れるようになってきているから、立場が逆になってるようにも思ったりするんだけど

T確かに。でもやっぱり、ああいう人達ならではの派手なやり方は健在よ。何でも明瞭に、取っ付きやすく、分かりやすくしてしまう。

*最後に関係を長く続けていく秘訣を教えて

Sコミュニケーションはすごく大切。物事をあまり長く寝かせすぎないこと。感情、とくに激しい感情は溜め込まないで吐き出したほうがいい。表面に出さずに長く隠していると、それはそのうち形を変えてしまいがちになる、、、。意味合いが変わってしまって、それまでよい関係だったのを台無しにしてしまいがちだから。正直でいた方が、結構すぐに乗り切れるものよ。私たちもまだ日々それをうまく出来るようになろうと努力している最中だけど、突き詰めれば、お互いに素直でいることでどんどん親しくなれるんだって思ってる。       END...

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